中級者編
ちょっと乗馬は習っているけど、海で走るのは初めて!という方。
「ただ乗る」だけではない、波ん馬の乗馬の心得とは・・・?
海で走るうえで覚えておきたいポイントを、まとめました!

馬は群れの動物
普段は乗馬クラブで1頭1頭別々の小屋に入れられている馬たちも、
本当は数頭~十数頭の群れを作って暮らす、「群れ動物」です。
日本では少ないですが、海外などでは馬をほとんど小屋に入れずに、
一日中群れで野外にみんな一緒に放している牧場も多くあります。
外乗の馬は、その群れの習性を生かし、馬同士が一緒に連携して行動するよう訓練しています。
波ん馬では、馬は1頭1頭別々でもちゃんと行動できるように訓練していますが、
とはいえ馬が本来持つ、「一緒に行動したい」という欲求に逆らうことは、
一緒に行動する騎乗者への信頼関係が不可欠です。
初めて乗るお客様と一緒に別行動をするというのは、よほど熟練した人でない限りおすすめしません。
そのため、波ん馬ではレベルの違うお客様同士が一緒になっても、
できるだけそれぞれのスキルに合わせたプログラムを提供するために、
事前にお客様1人1人に何がどの程度できるか、詳しくお伺いしています。
これは、あくまで1人1人に合ったプログラムを提供するためですので、
決して無理をして実際より多めに申告しないでくださいね。
そうでないと、スキルに見合わない難しい馬を割り当てられてしまったり、
ほかのお客さんについていけず、大変な思いをしてしまったりする場合があり、
楽しむどころか、嫌な思いをして終わってしまうかもしれません。

外乗は、無理は禁物
「せっかく石垣島まできたんだし、ちょっといつもはできないことをやってみたい!」
そんな思いで波ん馬に来てくださる方はたくさんいます。
私たちも、できるだけみなさんの要望を叶えてあげたいと思っていますが、
実際にやってみると、「思っていたほど簡単ではなかった」というのが、多くの方の感想です。
そのように乗っている人が無理をすると、一番大変なのは、実は馬なんです。
馬は、言われたことを一生懸命やろうと努力しますが、
乗っている人が手綱を緩めてくれなかったり、鞍にしがみついてグラグラしていたりすると、
足を痛めたり、背中を痛めたりしてしまうこともあります。
暑い石垣島では、普通に走るだけでも負荷が高いのに、
そのうえ足場の柔らかい砂浜を走るときに、騎乗者が馬の走る動きを妨げたら、
馬はその1回で大変消耗します。
外乗で走るのに慣れていないけど、どうしても走りたい方は、
馬の走りを妨げないようにするにはどうした良いか、マンツーマンで乗り方の指導をしてくれる、「オプションレッスン アドバンス」というコースを申込みましょう。
馬に必要以上の負担をかけずに、人も馬も安全に楽しく走るにはどうすればいいか、
丁寧にスタッフが教えてくれます。
※予約時期や空き状況によって実施していない時期もあります、詳しくはお問い合わせください
外乗で無理をしないのは、乗っている人の安全のためだけでなく、
「馬への思いやり」でもあるんですね。

馬を尊重する気持ちを忘れずに
馬に乗る前に、波ん馬では必ずすべてのお客様に、
「馬にあいさつを」するようにおすすめしています。
私たちは、自分が知らない人を背中に乗せて1時間、2時間歩くとしたら、
自分が乗せる人はどんな人だろう?と当然気になりますよね。
優しい人だといいなぁ、私の言っていることを聞いてくれるといいなぁ、
そんなふうに思うはずです。
乗る前には、ついついワクワクする気持ちが先走ってしまい、
馬の気持ちを尊重することを忘れがちです。
馬に乗る前にはあいさつを、言うことを聞いてくれたら愛撫で感謝を、
下りるときにはお礼を。
馬に、「この人となら楽しく頑張れる」と思ってもらえるかどうかは、
このような些細なこと1つ1つ思いを伝えていくことで生まれていきます。